ニュージーランドのクレジットカード完全ガイド|審査・銀行比較・おすすめ活用法まで徹底解説

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ニュージーランドに滞在・移住している日本人にとって、現地のクレジットカード事情は分かりづらい…という人も案外多い。
日本とは審査基準やカードの種類、還元方法、信用履歴の扱いなどが大きく異なるため、注意が必要です。
また、ポイントや手数料や金利なども意識して選ばないと、本来得られたはずのメリットを十分に得られず損をしてしまうかもしれません。
このページでは、ニュージーランドでクレジットカードを作る際の基礎知識から、主要銀行のカード比較、ポイント制度や注意点まで、初めての方に向けて分かりやすくお伝えします。
- ニュージーランドのクレジットカード事情は?
- 日本とNZの違い|審査基準・信用履歴・使い方の主な違い
- NZのクレジットカードを作れる人・作れない人とは?
- ニュージーランド主要4銀行|各社のクレジットカード比較
- NZのクレジットカード|年会費・利息・リワード制度まとめ
- NZのクレジットカード|活用シーンとおすすめ利用方法
- NZのクレジットカード|よくある注意点とトラブル回避のコツ
最後まで読めば、ニュージーランドのクレジットカードのメリットや注意点が分かり、きっと自分に合ったクレジットカードが見つかるでしょう。
1. ニュージーランドのクレジットカード事情は?
ニュージーランドでは、クレジットカードは日常生活の中で非常に一般的な決済手段として使われています。
「デビットカード」との併用が主流
ニュージーランドでは、デビットカード(EFTPOSやVisa Debit)とクレジットカードの併用が主流です。
日常の買い物やカフェ、スーパーなどではデビットカードを使い、航空券やホテル予約、サブスクリプションの支払いなどにはクレジットカードが活躍します。
そのため、「クレジットカードがないと生活できない」というほどではありませんが、中〜長期的に滞在する人にとっては1枚持っておくと安心です。
Q.「EFTPOS」とは?
- “Electronic Funds Transfer at Point Of Sale”(販売時点での電子資金移動)の略。
- ニュージーランドやオーストラリアで広く使われている即時決済方式のデビットカードシステムのこと。
→銀行口座と直結したカードで、支払い時にその場で即引き落としされる決済方法。
海外送金やホテル予約でも必須
NZ国内での利用だけでなく、日本への一時帰国時のホテル予約や国際航空券の購入、海外ECサイトでの決済などにもクレジットカードは便利です。
特にVisaやMastercardブランドであれば、世界中で利用可能です。
クレジットヒストリー構築の第一歩にも
ニュージーランドでは「クレジットスコア」の概念が日本よりも重要視されており、将来的に住宅ローンや車のローンを組む場合、この信用履歴(Credit History)が評価されます。
つまり、小額でもクレジットカードを利用・返済していくことで、自分の信用力を高めることにつながるのです。
1章のまとめ
このように、クレジットカードは単なる決済手段ではなく、NZでの生活基盤を築くうえでも役立つ重要なツールと言えます。
次の章では、日本との違いを踏まえて、審査や制度面で知っておきたいポイントを詳しく解説します。
2. 日本とNZの違い|審査基準・信用履歴・使い方の主な違い
ニュージーランドでクレジットカードを申し込む際は、日本と制度や価値観が大きく異なる点を事前に理解しておくことが大切です。
審査は「過去」より「現状」が重視される
日本では、例えば、以下のような点が審査の中心になるケースが多いです。
- 雇用の安定性
- 勤続年数
- 年収など
その一方で、例えば、ニュージーランドでは以下の点がより重視される傾向があります。
- 現時点での収入の有無
- 過去の延滞
- 破産歴の有無など
そのため、移住直後で現地収入がない場合は、審査に通るのが難しいケースも多いです。
その一方で、パートタイムや短期雇用でも収入証明があれば申請できるケースもあります。
信用履歴(クレジットヒストリー)は一から積み上げ
日本の信用情報はニュージーランドでは共有されておらず、NZに来てから改めて信用履歴を積み上げる必要があります。
デビットカードでは信用情報が構築されないため、少額のクレジットカード利用を継続し、期日内に返済することが信用履歴をつくるのが第一歩です。
一括払いだけでなく「残高繰越」も一般的
日本では「クレジットカード=一括払い」が基本ですが、ニュージーランドでは「残高の一部だけを支払って、残りは翌月以降に繰り越す」スタイルが日本と比べて多いようです。
もちろん全額一括で支払うこともできますが、自動引き落としの設定やアプリでの残高管理が欠かせません。
シンプルな仕組みの方が好まれる傾向あり
日本のような「ポイントを貯めて特典と交換」という仕組みよりも、以下のようなシンプルなカードの方が好まれる傾向があると言えます。
- 「キャッシュバック(リワード)型
- 「年会費無料」など
ちなみに、高年収者向けの「ゴールド」「プラチナ」カードは存在しますが、ステータス性より “実用性” が重視されている点も特徴の1つです。
2章のまとめ
このように、ニュージーランドではクレジットカードの役割や使い方が日本と異なります。
そのため、現地の制度に合ったカード選びと運用のスタイルを理解することが重要です。
次の章では、誰が・どんな条件で・クレジットカードを作れるのか、作れない場合にはどんな代替手段があるのかを解説します。
3. NZのクレジットカードを作れる人・作れない人とは?
ニュージーランドでクレジットカードを作るためには、いくつかの条件を満たす必要があります。
ここでは、申請可能なケースとそうでないケースを整理しておきましょう。
作れる可能性が高い人の条件
以下のような条件を満たしていれば、ニュージーランドでクレジットカードを取得できる可能性が高いとされています。
- 就労ビザ・永住権・市民権のいずれかを保持
- 現地での安定した収入(給与または自営業収入)がある
- ニュージーランド国内の銀行口座を保有
- 過去に重大な金融事故歴がない(破産や債務整理など)
- ある程度の信用履歴(過去のローンやカード利用歴)がある
特に、申請先の銀行で給与を受け取っている場合は、審査が比較的スムーズに進むことが多い傾向もあるようです。
一時滞在者・留学生の場合の注意点
ワーキングホリデーや学生ビザで滞在している場合、現地での収入がない(または不安定)と判断されると、クレジットカードの発行は難しい傾向があります。
このような場合、以下のような代替案/選択肢を検討してみることをおすすめします。
- Visaデビットカード(NZのほぼ全銀行で発行可能)
- プリペイドカード(あらかじめ入金して使う方式)
- 家族名義のカードに追加で「副カード」として登録する
- 現地就職後にあらためてクレジットカードを申請する
なお、滞在期間が短いと見なされる場合や、収入証明が提出できない場合も却下されることがあるため、審査前に銀行での事前相談がおすすめです。
銀行ごとの判断基準にも差がある
仮に同じ条件でも、申請する銀行によって審査結果が異なることがあります。
あくまで参考までですが、例えば以下のような傾向があると言われることもあります。
- ANZ・・比較的外国人にも寛容
- BNZ・・やや慎重
このように銀行ごとの特徴などもあるため、クレジットカードを作る際は複数社を比較するのが良いでしょう。
3章のまとめ
このように、クレジットカードの発行可否は、ビザの種類や収入状況、銀行ごとの基準によって大きく左右されます。
次の章では、ニュージーランドの主要銀行や発行会社ごとの代表的なクレジットカードの特徴と比較を紹介します。
4. ニュージーランド主要4銀行|各社のクレジットカード比較
ニュージーランドでは、主要銀行を中心にさまざまなクレジットカードが発行されており、それぞれ年会費や特典、審査条件などに違いがあります。
ここでは主要4銀行の代表的なカードとその特徴を紹介します。
- ANZ
(オーストラリア・ニュージーランド銀行) - ASB
(オークランド貯蓄銀行) - BNZ
(ニュージーランド銀行) - Westpac
(ウェストパック銀行)
それぞれ順に見ていきましょう。
ANZ(オーストラリア・ニュージーランド銀行)
出典:ANZ
- スタンダードカード(ANZ Low Rate Visa)
→ 年会費が安く、低金利(13.90% p.a.)が特徴。
→ ポイント制度はないが、初めてのクレジットカード向き。
XXX - リワード付き(ANZ CashBack Visa、ANZ Airpoints™ Visa)
→ 年会費はやや高め。
→ 利用金額に応じてポイントが貯まり、現金やAirpointsなどに交換可能。
【ANZの特徴】
外国人にも比較的寛容で、同銀行に給与振込口座があると審査がよりスムーズ。
その他にも、以下2つのなどのプレミアムクレジットカードも選べます。
【ANZ クレジットカード】
公式ページ:https://www.anz.co.nz/credit-cards
ASB(オークランド貯蓄銀行)
出典:ASB
- スタンダードカード(ASB Visa Flex、ASB Visa Light)
→ 年会費無料
→ 残高の繰越に対する金利も低め(12.90% p.a.)。
→ リワードは付いていないが、シンプルでコスト重視の人向け。
XXX - リワード付き(ASB Visa Rewards
))
→ 年会費 比較的安め
→ True Rewardsという独自のポイント制度あり。
→ 特定の提携店舗で割引などの特典がある。
【ASBの特徴】
アプリが使いやすく、支出管理ツールが充実しているのも魅力。
その他にも、「ASB Visa Platinum Rewards」というプレミアムクレジットカードも選べます。
【ASB クレジットカード】
公式ページ:https://www.asb.co.nz/credit-cards
BNZ(ニュージーランド銀行)
出典:BNZ
- スタンダードカード(BNZ Low Rate Card)
→ 年会費も低め。
→ 低金利(12.90% p.a.)
→ リワードはなし。
XXX - リワード付き(Rewards Cards)
→ ポイント制とキャッシュバックの2種類から選択可
→ 自分の生活スタイルに合わせて選べる。
【BNZの特徴】
NZ国内の長期顧客に重きを置く傾向があり、非居住者にはやや審査が厳しめ。
【BNZ クレジットカード】
公式ページ:https://www.bnz.co.nz/credit-cards
Westpac(ウェストパック銀行)
出典:Westpac
- スタンダードカード(Fee Free Mastercard®)
→ 年会費無料(ただし一定のコストがかかる可能性あり)
→ シンプルで低金利
→ 最低限の機能で使いやすい
XXX - リワード付き(hotpoints® Credit Cards)
→ Air New Zealandのマイル(Airpoints)を貯められる旅行者向け。
→ 旅行好きに人気。
【Westpacの特徴】
Airpoints対応のプレミアムクレジットカードも以下2つが用意されており、旅行や出張の多い人にとっては選択肢が豊富です。
【Westpac クレジットカード】
公式ページ:https://www.westpac.co.nz/credit-cards
4章のまとめ
銀行ごとに力を入れている分野や特典の方向性が異なるため、自分のライフスタイルに合ったカードを選ぶことが重要です。
次の章では、年会費・利息・リワード制度などのスペックを項目別に比較し、実際の選択をサポートします。
5. NZのクレジットカード|年会費・利息・リワード制度まとめ
ニュージーランドでクレジットカードを選ぶ際、重視すべきポイントは年会費、利息(購入後の残高にかかる金利)、そしてリワード(特典)です。
ここではそれぞれの要素を項目ごとに比較しながら、選び方のコツをご紹介します。
年会費:
無料か、コストに見合う特典があるか
- 年会費無料の代表例
→ ASB Visa Light、Westpac Low Rate Mastercard など - 年会費あり($40〜$150/年程度)
→ ANZ Rewards Visa、BNZ Advantage Visa、Airpoints系カード など
年会費がかかるカードは、ポイント制度や旅行保険、付帯サービスが充実していることが多いため、「特典を使いこなせるか」が選ぶ際の鍵になります。
利息:
繰越利用がある人は要チェック
利息は英語で、「Purchase Interest Rate」と呼ばれるのが一般的です。
- 低金利(約12.90% p.a.)
→ ANZ Low Rate Visa、BNZ Lite Visa など - 標準〜高金利(19.95%〜22.95% p.a.)
→ ポイント付きカードやAirpoints系カードなど
残高を毎月繰り越す予定がある場合は、低金利カードのほうが利息負担が軽く済みます。
全額一括払いを徹底するなら、利息よりも年会費や特典重視で選ぶのがよいでしょう。
リワード制度:
ポイント vs キャッシュバック vs マイル
- ポイント型
(例:ANZ Rewards、BNZ Advantage – Points)
→ 商品券や家電に交換可能。
XXX - キャッシュバック型
(例:BNZ Advantage – Cashback)
→ 利用額の一定割合が請求額から差し引かれる。
XXX - マイル型
(例:Westpac Airpoints)
→ Air New Zealandのフライトに使用可能。
上のような特徴があるため、自分のライフスタイルに合ったリワードを意識して選ぶことが重要です。
例えば、普段の買い物重視ならキャッシュバック、旅行が多いならマイル型が向いています。
5章のまとめ
このように、年会費・金利・リワード制度のバランスを比較することで、自分にとって「実質的にお得なカード」は何かが見えてきます。
次の章では、実際の生活でどのようにクレジットカードを活用すればよいか、効果的な使い方を紹介します。
6. NZのクレジットカード|活用シーンとおすすめ利用方法
ニュージーランドでクレジットカードを持つと、単なる支払い手段にとどまらず、日常生活や旅行、買い物をより便利で効率的にすることができます。
ここでは、具体的な活用シーンと、おすすめの使い方をご紹介します。
海外旅行・航空券・宿泊予約に便利
クレジットカードは、航空券や宿泊予約など国際的なサービスを利用する際に不可欠です。
特にAirpoints対応カード(例:Westpac Airpoints)を使えば、マイルを効率的に貯めて旅行費用に充てることも可能です。
また、年会費のかかる一部のカードには、海外旅行保険やフライト遅延補償が自動付帯しているものもあり、安心して旅を楽しめます。
サブスクリプションやオンライン決済に
サブスクリプション支払いには、クレジットカードが必須となるケースが多くあります。
→ Spotify、Netflix、Amazon、Zoomなど。
また、海外通販を利用する際も、クレジットカードの国際ブランド(Visa、Mastercard)があるとスムーズです。
→ (例:Amazon AU、iHerb)
家計管理や信用履歴構築にも役立つ
毎月の固定支出(公共料金、通信費など)をクレジットカード払いにまとめることで、支出の見える化がしやすくなり、家計管理の効率化にもつながります。
また、期日内にきちんと返済することで、信用履歴(クレジットヒストリー)の構築にも貢献し、将来のローン申請にも有利になります。
賢くポイント・キャッシュバックを活用する
カードによっては、特定のスーパーやガソリンスタンドでの利用でポイント還元率が高くなるものもあります。
例えば、BNZ Advantage(Cashback)では、年間数百ドルのキャッシュバックを得る利用者もいます。
6章のまとめ
無理に支出を増やすのではなく、「普段の支払い」を集約するのが賢い使い方です。
クレジットカードをうまく活用することで、NZでの生活をよりスマートかつお得にすることができます。
次の章では、カード利用時の注意点や、トラブルを避けるために知っておくべきポイントについて解説します。
7. NZのクレジットカード|よくある注意点とトラブル回避のコツ
クレジットカードは便利な反面、使い方を誤ると思わぬトラブルや損失につながることもあります。
ニュージーランド特有の制度や習慣を理解したうえで、安全かつ賢く利用するためのポイントを押さえておきましょう。
残高繰越に注意|知らないうちに利息が発生
NZでは「支払額を全額返済せずに一部を繰り越す」利用者が一般的ですが、その際には年利20%前後の高い利息がかかることがほとんどです。
「最低支払い額(minimum payment)」だけで済ませていると、長期間で見ると大きな利息負担になるため、可能な限り全額返済を心がけましょう。
支出管理を怠ると、使いすぎの原因に
デビットカードと異なり、クレジットカードは後払いであるため、「今月どれだけ使ったか」が分かりづらくなりがちです。
銀行アプリや家計簿アプリを活用し、定期的に利用明細を確認する習慣を持つことがトラブル防止に役立ちます。
海外利用手数料の存在
NZのクレジットカードを使って日本や海外のウェブサイトで買い物をすると、「海外取引手数料(foreign transaction fee)」が発生する場合があります(通常2〜3%程度)。
頻繁に日本円建ての決済を行う方は、手数料の有無をカードごとに確認し、必要に応じて別の決済手段(Wiseなど)を併用するのもおすすめです。
紛失・盗難時はすぐに連絡を
カードの紛失・盗難時は、すぐに発行元の銀行に連絡し、利用停止措置を取ることが最優先です。
多くの銀行では24時間対応のコールセンターやアプリからの即時停止機能を提供しており、不正利用が発覚する前の迅速な行動が被害を最小限に抑えるカギとなります。
このように、便利な一方で注意点も多いクレジットカードですが、正しい知識と習慣を持って使えば、生活の質を高める強力なツールになります。
8. まとめ|自分に合ったカードを選んで安心・便利なNZ生活を
ニュージーランドのクレジットカードは、日本と比べて制度や文化が異なる部分が多く、最初は戸惑うかもしれません。
しかし、制度の違いや審査のポイント、年会費・利息・リワードの仕組みなどを正しく理解し、自分の生活スタイルに合ったカードを選ぶことで、安心して便利なNZ生活を送ることができます。
初めては手軽に始められるものを意識するのがおすすめ
初めてカードを作る方は、年会費や金利が低く、シンプルな設計のカードからスタートするのが安心です。
一方で、ある程度収入や信用履歴が積み上がってきたら、リワードやキャッシュバック付きのカードに切り替えることで、日常の支出から得られるメリットも大きくなります。
先ほど紹介した主要4銀行のクレジットカードが少しでも気になる人は、以下から各社の公式ページをチェックしてみることをおすすめします。
【ASB 公式ページ】
https://www.asb.co.nz
【ASB 公式ページ】
https://www.asb.co.nz
【BNZ 公式ページ】
https://www.bnz.co.nz
【Westpac 公式ページ】
https://www.westpac.co.nz
「どう計画的に使いこなすか?」が重要
重要なのは、カードを持つこと自体が目的ではなく、「どう使いこなすか」です。
支出の見える化、信用スコアの構築、リスク管理を意識しながら、無理のない範囲で賢く活用しましょう。
このページが、ニュージーランドでのクレジットカード選びと安全な活用へのきっかけとなれば幸いです。