【海外送金PayPal完全ガイド】手数料・使い方・他サービス比較まで徹底解説!

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「PayPal(ペイパル)で海外に送金できるって聞いたけど、実際どうなの?」 など、そんな疑問を持つ人は少なくありません。
PayPalはオンライン決済の定番ツールとして知られていますが、個人間送金や海外送金にも対応しており、特にフリーランスや越境EC、留学中の家族への送金などで使われています。
ただし、特に海外送金の場合は手数料や為替レートの仕組みに注意しないと、”実は損をしていたこと” に後で気づいて後悔してしまうかもしれません。
この記事では、PayPalを使った海外送金の仕組み・使い方・注意点・他サービスとの比較までを詳しく解説します。
- PayPalで海外送金はできる?基本的な仕組み
- PayPal 送金方法のステップ|登録から送金完了まで
- 見えにくいコストに注意!PayPalの手数料と為替レートの仕組み
- PayPal 海外送金のメリット4つとデメリット4つ
- 海外送金の主要サービスとPayPalの比較
- PayPal 送金時によくあるトラブルと対処法
最後まで読めば、PayPalの使い方が分かり、あなたにとって最適な海外送金ツールかどうかきっと分かるでしょう!
1. PayPalで海外送金はできる?基本的な仕組み
出典:PayPal
PayPalは、もともとオンラインショッピングやフリーランス取引のための即時決済プラットフォームとして知られています。
さらに、個人間の海外送金にも対応しているのも大きな特徴の1つです。
どんな相手に送金できる?
PayPalを使って送金できる相手は、以下の条件を満たしていればOKです。
- 受け取り側もPayPalアカウントを持っている
- 受け取り通貨を指定できる
→相手のアカウント通貨が日本円/NZドル/米ドルなどでOK。 - 世界200以上の国・地域、25以上の通貨に対応
上のように手軽に広く使えるため、例えば以下のような使い方ができます。
- 日本にいる家族がニュージーランドに住む子どもへ送金する
- NZ在住者が海外の友人に送金する
銀行口座やカードはどう使う?
PayPalの送金には、以下の支払い元を設定できます。
- 銀行口座
→日本ではゆうちょ銀行や三井住友など対応。 - クレジットカード/デビットカード
→Visa・Mastercardなど。 - PayPalアカウント残高
送金相手は、PayPal残高に加算された金額を自分の銀行口座に引き出すことが可能です。
(ただし、国や通貨によって処理日数に違いはあります)。
通常の銀行送金と何が違う?
銀行を通さず、「メールアドレスだけ」で送れるという手軽さがPayPalの大きな魅力です。
また、相手の銀行口座番号やSWIFTコードなどの情報も “不要”で、相手がPayPalを使っていれば即座に着金できます。
このように便利なPayPalを使った海外送金に関して、次の章では具体的な送金方法とステップを詳しく紹介します。
2. PayPal 送金方法のステップ|登録から送金完了まで
PayPalで海外送金を行うには、いくつかの簡単なステップを踏むだけでOKです。
ここでは、初心者の方にも分かりやすくステップごとに整理して解説します。
ステップ1:
PayPalアカウントを作成する
まずは送金者・受取者ともにPayPalのアカウントが必要です。
以下の情報を用意して、無料で登録できます。
- 有効なメールアドレス
- 氏名と住所(日本または海外)
- 本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
- 銀行口座またはクレジットカード情報の登録
日本在住でもニュージーランド在住でも、各国版のPayPalページから登録できます。
ステップ2:
送金先のメールアドレスを確認する
PayPalでの送金は、「相手のメールアドレス」が宛先となります。
受取人がPayPalに登録しているメールアドレスを正確に把握しておきましょう。
ステップ3:
金額と通貨を入力して送金
ログイン後、「支払いを送る」または「個人に送金」から手続きを開始します。
そして、以下の情報を入力します。
- 宛先メールアドレス
- 送金金額
- 通貨の選択(NZD/JPY/USD など)
- メモ(任意)
次に、支払い方法を以下の中から選び、確認画面で送金内容を確認して「送金」をクリックすれば完了です。
- PayPal残高
- クレジットカード
- 銀行口座
ステップ4:
送金完了後、相手が受け取る
受取人にはPayPalから自動で通知メールが届きます。
受取人がPayPalアカウントにログインすれば、送金額がアカウント残高に反映され、そこから自分の銀行口座に引き出すことが可能です。
非常に簡単に見えるPayPal送金ですが、手数料や為替レートに注意が必要です。
次の章では、「実際にどのくらい手数料がかかるのか?」をわかりやすく解説します。
3. 見えにくいコストに注意!PayPalの手数料と為替レートの仕組み
PayPalでの海外送金は手軽ですが、「無料」とは限りません。
特に手数料と為替レートの上乗せによって、実際のコストは意外と高くなることがあります。
送金手数料
PayPalでの海外送金には、主に次のような手数料が発生します。
支払い方法 | 手数料の目安(対個人送金) |
・PayPal残高 ・銀行口座 |
約5% (最大で$4.99 USD程度) |
・クレジットカード ・デビットカード |
約5% + 2.9%の手数料+定額料(約$0.30 USD) |
※手数料は相手の国や送金額によって異なります。 PayPalの公式ページや送金前の確認画面で表示されるので、必ずチェックしましょう。
為替レートの上乗せ
PayPalでは通貨換算が発生する場合、独自の為替レート(目安:マーケットレート+2.5%程度)が適用されます。
これにより、送金額に対して実質的なコストがさらに上がることになります。
例えば、以下のような差が送金額全体にかかるため、比較的高額を送る場合は特に注意が必要です。
- 市場レート:1NZD = 89円
- PayPal換算レート:1NZD = 86.75円(2.5%上乗せ)
受け取り側にも手数料がかかることも
一般的に、受け取り側には追加手数料は発生しません。
しかし、PayPalビジネスアカウントで受け取る場合や、商品・サービスとして送金されると受取側にも手数料が発生するケースがあります。
次の章では、こうした手数料を踏まえたうえで、PayPal送金のメリットとデメリットを整理してご紹介します。
4. PayPal 海外送金のメリット4つとデメリット4つ
PayPalを使った海外送金は便利な一方で、知っておくべき弱点もあります。
ここでは、PayPal送金の代表的なメリットとデメリットを整理してご紹介します。
4つのメリット
PayPalを使った海外送金には、主に以下4つのメリットがあります。
1. メールアドレスだけで送れる手軽さ
相手の銀行口座情報やSWIFTコードは不要。 PayPalに登録されたメールアドレスがわかれば送金可能です。
2. 海外送金の中ではスピーディ
国際銀行送金では数日かかることもありますが、PayPalでは即時~数時間で着金するケースが多く、急ぎの送金に向いています。
3. 世界中で利用されている信頼性
200以上の国・地域、25以上の通貨に対応し、グローバルに広く使えるのが強みです。
特にeBayや海外フリーランス市場などでは標準決済手段として機
能しています。
4. セキュリティが高く、保護制度もある
不正利用に対しての買い手保護制度やトラブル時のサポート体制が整っており、安心して利用できます。
4つのデメリット
その一方で、PayPalを使った海外送金には、主に以下4つのデメリットがあります。
1. 手数料が割高になることがある
他の海外送金サービス(例:Wise、Revolutなど)と比べて、送金手数料+為替上乗せが高くつく傾向があります。
2. 相手もPayPalアカウントが必要
相手がPayPalを使っていない場合は、事前に登録してもらう必要があるため、やや手間がかかります。
3. 高額送金には不向き
1回あたりの送金上限が設定されており、大きな金額を繰り返し送るには制約がある点がネックとなる可能性があります。
(※アカウントの種類や認証レベルにより上限は変動)
4. 法人送金・商用利用時は別料金や制限あり
個人向けと法人向けで手数料体系が異なるため、ビジネス用途では思わぬコスト増になる可能性があります。
次の章では、こうした特徴をふまえた上で、他の主要海外送金サービス(Wise・銀行送金など)との比較を解説します。
5.
PayPalは確かに便利なサービスですが、他にも信頼できる海外送金手段がいくつか存在します。
ここでは、代表的な送金サービスと手数料・スピード・使いやすさの観点からPayPalと比較します。
「Wise」(旧TransferWise)との比較
項目 | PayPal | Wise |
送金手数料 | 約5% + 為替手数料 | 実費ベース (明確に表示される) |
為替レート | マーケットレート+約2.5%上乗せ | 実際の市場レートを使用 |
スピード | 即時~数時間 | 通常1営業日以内 (NZ→日本は数時間のことも) |
相手の条件 | 相手もPayPalアカウントが必要 | 銀行口座のみでOK |
対応国・通貨 | ・200以上の国 ・25以上の通貨 |
・約80カ国 ・50通貨以上 |
Wiseの特徴
Wiseは「手数料の透明性」と「為替レートの公正さ」において非常に高評価。大きな金額を送るときや定期送金には最適です。
銀行の国際送金との比較
(例:三菱UFJ、ANZなど)
項目 | PayPal | 銀行送金 |
送金手数料 | 約5% | 約2,500〜5,000円(固定)+中継手数料 |
為替レート | 上乗せあり | 上乗せあり (金額は銀行によって異なる) |
スピード | 即時~数時間 | 通常2~5営業日 |
使いやすさ | 簡単 (メールアドレスのみ) |
手続きが煩雑 (SWIFTコード等が必要) |
銀行の国際送金の特徴:
銀行送金は公的な書類提出などに対応しやすく、「法人間の送金」や「証明が必要な送金」では有利な場合があります。
ただし、手数料の高さと遅さがデメリット。
【参考】Revolut(NZのみで利用可???)
Revolutも近年人気が高まっているデジタルバンク型サービスで、個人間・法人間ともに手数料の安さとスマホでの操作性が魅力です。
ただし、日本では現在送金機能に一部制限があります(NZでは広く普及中)。
Revolutの他記事リンクを設定
5章のまとめ
先ほどお伝えしましたが、5章のポイントを改めて整理すると以下のとおりです。
用途 | おすすめサービス |
・少額 ・スピード重視 |
・PayPal ・Wise |
・手数料重視 ・中額~高額 |
・Wise ・Revolut(NZのみ利用可) |
・公的な書類が必要な送金 | ・銀行送金 |
次の章では、PayPal送金でよくあるトラブル事例とその対処法を紹介します。
6. PayPal 送金時によくあるトラブルと対処法
PayPalは非常に便利な海外送金手段ですが、利用者の間では思わぬトラブルが発生するケースもあります。
ここでは、よくある問題とその対処方法を具体的にご紹介します。
トラブル1:
送金先が間違っていた(メールアドレスの入力ミス)
よくある原因:
- 相手のメールアドレスを打ち間違えて送信
- 古いメールアドレス宛に送ってしまった
対処法:
- 送金が完了していなければ「未受領」の状態になっており、キャンセル可能(送金履歴からキャンセルを選択)
- 相手がアカウントを持っておらず受け取っていない場合、自動で返金される場合もある
トラブル2:
相手がPayPalアカウントを持っていなかった
よくある原因:
- 送金相手がアカウント未登録
- 登録済でも受取通貨が未設定
対処法:
- 相手にPayPalアカウントを開設してもらうよう案内
- 送金された通貨を受け取るよう設定してもらう
→ 通貨の追加はマイアカウントから可能。
トラブル3:
手数料や為替レートの認識違い
よくある原因:
- 手数料が「表示されなかった」と思い込んでいた
- 為替レートの上乗せに気づかず、損をした感覚になる
対処法:
- 送金前の確認画面で必ず送金額・手数料・換算レートをチェック
- 大きな金額の場合は、事前にシミュレーション(PayPalの送金計算ページなど)を使うと安心
トラブル4:
受取人が資金を引き出せない
よくある原因:
- 国や通貨によっては銀行口座への出金が制限されている
- 本人確認(ID提出など)が未完了
対処法:
- 受取人側で本人確認を済ませる
- PayPalアカウントの出金ポリシーを確認
(※特に日本や一部国では制限あり)
トラブル5:アカウントが制限・凍結された
よくある原因:
- 高額送金や頻繁な取引で不正検知される
- クレジットカード・銀行口座との不一致
対処法:
- サポートセンターに連絡し、本人確認書類を提出
- 取引目的などを明示して状況説明することで早期解除されるケースもあり
次の章では、こうしたすべての情報を踏まえ、PayPal海外送金を使うべきかどうか、目的別に整理して結論を出します。
7. まとめ|PayPalを使うべきかどうか、目的別に判断しよう
ここまでPayPalによる海外送金について詳しく解説してきましたが、結局のところ「自分の目的に合っているかどうか」が最も重要な判断基準です。
PayPalが向いている人・場面
- すでに相手もPayPalを使っている
- 送金先のメールアドレスしかわからない
- 少額をすぐに送りたい(例:家族・友人への緊急支援)
- フリーランス報酬や個人間決済などカジュアルな用途
これらに当てはまる方にとっては、PayPalは「スピード感」と「手軽さ」に優れた選択肢です。
【PayPal 公式ページ】
https://www.paypal.com
他の方法が向いているケース
- 為替レートをなるべく有利にしたい(コスト重視)
→ Wiseなど為替に強い送金サービスが最適 - 法人間取引や大きな金額を正式に送りたい
→ 銀行の国際送金やビジネス対応型の送金プラットフォームが安心 - 相手がPayPalを使っていない・登録したくない
→ 銀行口座宛てに直接送金できる方法を選ぶべき
この記事の総まとめ
PayPalは「とにかくすぐに送れる」点で非常に優れています。
その一方で、為替レートや手数料の割高感、アカウント制限リスクなどには注意が必要です。
用途と相手の状況をしっかり考慮したうえで、最適な送金手段を選ぶことが損をしない第一歩です。